Step of Treatment

治療の流れ

約8回の通院で成功率は100%!「オールオン4」の治療期間

その日のうちに固定式の歯が入る「オールオン4」

歯の治療は、なるべく早く終わりたいもの。「インプラント」や「オールオン4」は、どの程度の治療期間が必要なのでしょうか?
まず通常の治療では、歯を抜いてから骨ができるまで3〜6ヶ月かかりその後インプラントを埋め込み、すべての治療が終わるまで1年以上かかります。歯周病などで骨が減っている場合は骨移植を行う場合があり、より長い治療期間が必要です。その間は入れ歯などで我慢していただくことになります。
最近では、抜歯してすぐにインプラントを埋め込むことで、骨や組織の状態を守り回復を早める「抜歯即時インプラント」が可能なケースも増えています。この治療法なら、治療期間も約半分で済みます。

さて、「オールオン4」の場合は、インプラントは抜歯と同時にあごの骨に埋め込みますので、歯を抜いた後、骨の回復を待つ必要がありません。その日のうちに固定式の仮歯が入るため、入れ歯を使う必要もありません。
最終的な歯は、インプラントと骨との結合が確認された後、患者さまの骨格や顔の輪郭、生活環境などにあわせ、オーダーメイドで製作します。そのため、約8回通院していただく必要があり、通院期間は最低でも1年位みていただいた方がいいでしょう。

治療の流れ

インプラント治療後のメンテナンスはとても重要!

ご自身の歯をきちんとケアしないとむし歯や歯周病になるように、インプラントもケアを怠ると周囲に炎症を起こしたり不具合が生じることがあります。インプラントを長く保つためには2つのメンテナンスが必要です。

① 毎日の口腔ケア

通常の歯磨きはもちろんのこと、インプラント周辺に関しては十分に時間をかけ丁寧にケアを行ってください。インプラント周辺と自分の歯ではケアの方法が違うため、担当の医師や歯科衛生士に確認してください。

② 定期検診

車が定期的に整備や車検を行うように、インプラントも定期的なメンテナンスやクリーニングが不可欠です。数ヶ月に一度は定期検診を受けることをおすすめします。

「オールオン4」の場合も毎日のケアと定期検診が大切なことに変わりはありません。ただし、通常のインプラントと違い特有のメリットがあります。
通常のインプラント治療は、人工歯冠(かぶせもの)をネジまたはセメントで固定します。セメントで固定した場合、手技が悪いと残ったセメントによりインプラント周辺に炎症を起こすことがありますが、「オールオン4」はネジを使って固定するので、セメントが原因となる炎症は起こりません。また、ネジで固定することでトラブルが生じた時にネジを緩めることで素早い対応が可能となります。

また、多数のインプラントが入っている場合は1本1本時間をかけたケアが大変です。その点、「オールオン4」は片あごすべての歯を4本のインプラントで支え、それらを特殊な音波歯ブラシで磨きますので、お手入れは比較的簡単です。さらに「オールオン4」は、定期検診時にネジを外して全体のチェックや掃除ができるというメリットもあります。
インプラント治療の第1号の患者さまは、2006年に亡くなるまで定期的なメンテナンスで40年以上もインプラントを維持しました。インプラントは新しい自分の歯です。毎日のお手入れと定期検診で長いおつきあいをしましょう!

In cooperation with Prof. P MALO.